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「エメラルド」と聞いて、多くの方が思い浮かべるのは、

深く鮮やかなエメラルドグリーンの輝きではないでしょうか。

高貴で、どこか手の届きにくい高価な宝石というイメージを

お持ちの方も多いかもしれません。

そのため、これまで小さく控えめなジュエリーでしか触れる機会がなかった方や

「5月生まれの誕生石だけど、あの濃い緑がちょっと苦手で…」と

お話しくださるお客さまもいらっしゃいます。

けれど実は、エメラルドにはまだ多くの方に知られていない “ もうひとつの顔 ” があるのです。

Curva y Ruri JEWELRYでは、コロンビアの鉱山で採掘されたエメラルドの中でも、

特に個性豊かで一点物の美しさを持つピースに注目して揃えています。

多くは信頼するバイヤーさんから直接仕入れており、

瑞々しく淡い色合いのもの、放射線状に模様が広がるトラピッチェ、

黒雲母やパイライトを内包し、自然が描いたアートのような存在感を持つもの－－

それらは、これまでの “ エメラルド ” のイメージを

優しくくつがえしてくれるような、ユニークな美しさに満ちています。

日常の装いにも自然に馴染みながら、しっかりと視線を惹きつけてくれる。そんな石たちです。

もちろん、エメラルドであることに変わりはないので、特別に手頃というわけではありませんが、
こうしたピースは、少しだけ身近に感じられて、
一般的なエメラルドよりも大きさを楽しみやすく、気負わず、カジュアルに取り入れられるのが魅力です。

・パイライト イン エメラルド

・黒雲母 イン エメラルド

・ほんのり、バイカラーの変形カットのエメラルド

・トラピッチェエメラルド

まだ見ぬ意外性に出会えるからこそ、石への興味は終わりがありません。

予想を超えてくるような個性や、ひと目で記憶に残るような美しさ。

エメラルドの中で私が特に魅力を感じているのは、

内包物の表情が際立つ、大ぶりなエメラルドです。

今回の新作に使用したパイライトを内包したピースも、そのひとつ。

非常に希少で、一つとして同じものがなく、まさに「またと手に入らない」特別な石です。

そしてそのサイズ感があるからこそ、Curva y Ruri JEWELRYの特徴でもある
“レースをまとわせる”デザインが、よりいっそう美しく映えるのです。

こうした石と向き合うとき、私の中では静かに想像が始まります。

すぐに形にならないものは、半年、時にはそれ以上かけて、心の中で育てていくこともあります。

それは、自分自身と向き合いながら、自由で、何にもとらわれないモノづくり。

この石のためだけに描く、深いイメージの中からデザインが立ち上がっていきます。

そして、それを実際の “ かたち ” にするには、信頼する職人の手仕事が欠かせません。

金属を鋳造し、アームや石枠、レースモチーフなど、

いくつもの繊細なパーツを一つひとつ丁寧に組み上げていく－－

イメージに寄り添い、形にしていくには、確かな技術とセンスが必要です。

石の個性を最大限に引き立てながら、美しく仕立てていくその作業は、

まさに “ ひとつの物語がカタチになる ” 瞬間だと思っています。

今回完成した新作は、7.05ctの大粒で希少なパイライトインエメラルドを用いたリング。

“ source＝源 ” コレクションのコンセプトから着想を得て、

アーム、アンティークレース、ふたつの石枠－－計4つのパーツで構成されたデザインです。

繊細なダイヤモンドの輝きと重なり合い、深く奥行きのある表情を生み出しています。

大きな石の美しさを、あえて “ すべて見せる ” のではなく、レースの網目からそっと覗かせる。

その余白が、見る人の想像を誘うような、静かで詩的な仕上がりになりました。

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そして今回は、7月の誕生石・ルビーも登場します。

高品質なルビーは、大粒ではなかなか出会えないからこそ、

その小さなひとかけらに凝縮された魅力に溢れています。

モザンビーク産の非加熱と聞いて仕入れた、美しいルビーのロットの中から、

柊の葉のような、ちょっと珍しいフォルムのピースに出会いました。

この個性を活かしながら、小さな石枠に施すレースとの新しいバランスをイメージし、

じっくりと仕立てています。

（※非加熱の可能性が高いルビーですが、確証としての非加熱を保証するものではありません。

鑑別書は付属しておりませんが、ご希望の方には有料にて取得も可能です。）

どうぞ、ゆっくりとご覧になってみてくださいね。

宝石たちが語る物語が、あなたの日々にそっと寄り添いますように。